【能登島イルカウォッチング】
日本最北端の野生イルカと触れ合える場所を守りたい。
私たちは長年、石川県七尾市能登島で野生イルカとの触れ合い体験、美しい能登の自然を伝え続けてきました。しかし、能登半島地震によって、すべての営業を停止しざるを得ない状況です。日本最北端の野生イルカと触れ合えるこの場所を守るため、能登の全ての産業の復興のため、どうか皆様のお力をお貸しください。
ご挨拶
皆さま、こんにちは。
石川県能登半島、穏やかな七尾湾と自然豊かな能登島で、イルカに会えるカフェ「海とオルゴール」、イルカウォッチング、ドルフィンスイム、船釣り体験などをしています、株式会社能登島マリンリゾートの坂下さとみと申します。
令和6年1月1日に発生した、能登半島地震に際して、たくさんのご心配や励ましの声をいただきありがとうございます。
おかげさまで、社員は皆無事でした。
しかし、私たちの拠点である七尾市能登島や和倉温泉街も甚大な被害を受けました。
カフェ「海とオルゴール」は建物の傾きや駐車場のひび割れ、使っていた食器類や調理器具などほとんどが壊れてしまいました。イルカウォッチングやドルフィンスイムのお客様の着替えなどに使用していた「I love dolphin和倉店」は古い建物だったため傾きが激しく使用することができません。また市内全域で断水が続いていることなどもあって、震災以来すべての営業を停止しざるを得ない状況です。
生まれ育った能登、美しい能登島の自然や野生のイルカに触れ合うことのできるこの場所をここで終わりにしたくない。
そんな想いで皆様のご支援をお願いしております。
震災による休業、それでも諦めない
1月1日の能登半島地震で、町の景色は一変しました。能登島にかかる橋は大きくひび割れ、住み慣れた町は建物の倒壊や地面の隆起、液状化など、昨日までの日常が嘘のようでした。
私たちのお客様の多くは、のとじま水族館や和倉温泉街を訪れる観光客です。しかし、のとじま水族館や和倉温泉の旅館は、震災の影響で現在も休業が続いています。イルカウォッチングなどでお客様を船に乗せる場所である和倉港も、損壊が激しく、桟橋や船着き場も立ち入り禁止が続き、修理はいつになるか全く見通せません。
度重なる余震や長引く断水。「営業してももうお客さんは来てくれないかもしれない…」「自分の代で辞めるしかない…」そう考えることしかできませんでした。
そんな中、「必ずまたお店に行きます!」「またイルカたちに会いに行きます!」といった励ましのメッセージを、全国から本当にたくさんいただきました。
能登島のことを、イルカのことを思ってくれる人がこれほどたくさんいることを、本当に嬉しく思います。
そんな励ましの言葉を糧にして、美しい能登島の海、いつも私を励ましてくれたイルカたち、そして応援してくださる皆さまのためにも、「やろう!」「もう一度がんばろう!」そう思えるようになりました。
しかし、建物の修理や壊れた食器、調理器具の購入、観光客のストップなど、課題は山積み。前を向こうと思っても、お客様に来ていただかなければ、収入もなく、何もできないのが現状です。
美しい能登島の自然に溶け込む場所、野生のイルカに会える場所を、子や孫の代まで残したい!
どうか皆さまの応援をよろしくお願いいたします。
イルカに触れ合えるこの場所を守りたい
イルカに会えるカフェ「海とオルゴール」
能登島の海を一望でき、運がよければ野生のイルカを目の前で見ることのできるカフェ「海とオルゴール」は、2005年3月、七尾市能登島に誕生しました。
初めてこの場所を訪れた時、遮るものなどなにもない、ずっと続く能登島の穏やかな海と、果てしなく澄みわたる能登島の空に、とても心が晴れ晴れしたのを覚えています。
「この感動を、多くの人に味わってほしい」と思い、この場所にカフェ「海とオルゴール」を作りました。
ただただぼーっと海を眺めて、「癒されました!」と笑顔でお帰りになるお客様。お腹に赤ちゃんがいるときにデートで訪れたカップルが、生まれた赤ちゃんを連れて再び訪れてくれたこともありました。
たくさんの人にとって、「思い出の場所」となってきたこのカフェは私の宝物です。
地震により、使っていた食器類はほとんど全てが割れてしまいました。ピザ窯も倒れ、コーヒーの焙煎器やミル、その他多くの調理器具もダメになってしまっています。もう一度、この場所でお客様をお迎えできるように、壊れた建物の修理、食器や調理器具の購入、ひび割れた駐車場の整備など、修復を進めていきたいと思っています。
イルカウォッチングとドルフィンスイム
能登島は野生のイルカが生息する日本最北端の場所と言われています。
私がイルカと出会ったのは、今は船長として船を操縦している孫息子がまだ小さい20年以上前のことです。孫息子と能登島をドライブしていたある日、偶然1頭のイルカを見かけ、その日からすっかりイルカたちに心を奪われました。
孫息子と一緒に最初に現れたイルカに名前を付けて、何度も見に行くようになりました。イルカとの触れ合いに歓声をあげる孫息子をさらに喜ばせるかのように、イルカたちはジャンプしてくれたり、船のそばまで近寄って来てくれるようになり、「この幸せな気持ちを、カフェのお客さんにも味わってもらえたらなぁ」そんな思いから、2013年、能登島で初となるイルカウォッチングツアーを始めました。
「野生イルカの平穏な日常を脅かしたくない」そんな一心から、イルカウォッチングの観光業に乗り出した人たちともめることも何度かありました。波の穏やかな日には、毎日海に入ってゆったりと泳ぎ、イルカたちもそんな私に合わせるかのように目を合わせて泳いでくれるのです。イルカたちは私にとって家族のような存在。地震の後、イルカたちがいることを確認できたときは本当に嬉しかったです。
震災前に出航場所として使用していた、和倉温泉の和倉港埠頭は、現在立ち入り禁止となっていますが、幸いなことに私たちの船は3隻あるうち2隻は無事で、和倉港近くにある私たちが所有する船着き場と桟橋は現在も使用できる状態です。
当面の間は、お客様の安全も考え、その場所から船を出すことを考えています。
資金の使い道
集まった資金は、カフェ「海とオルゴール」および「I love dolphin和倉店」の修復、壊れた食器や料理器具の購入、イルカウォッチング用船舶の修繕、また当面の運転資金として使用させていただきます。
お振込はこちらから
最後までご覧いただきありがとうございます。1月1日の震災後も、当店からはいつもと変わらない穏やかで美しい七尾湾が広がっていて、発災前に戻らないだろうかと、涙がこぼれそうになります。震災で失われてしまった能登の素晴らしい場所や風景もたくさんあります。しかし、この景色を再び多くの方に見ていただき、自然豊かで美しい能登の素晴らしさを、子や孫の代まで残すためにも、伝え続けていきたいと思っています。
1日も早く皆さまをお迎えできることを強く願い、どうかお力添えいただきますよう、心からお願い申し上げます。
株式会社能登島マリンリゾート
代表取締役 坂下さとみ